更新日: 2023年12月21日

小山車両センター所属 E231系1000番代の歴史を振り返る

首都圏の縦貫輸送を担う、湘南新宿ライン・上野東京ラインで活躍している小山車両センター所属のE231系1000番代。デビューから20年が経過し、これまでの歴史を振り返っていきたいと思います。

E231系1000番代がデビューした理由とは?

小山電車区(現:小山車両センター)で休む115系(2003年頃)
E231系1000番代が登場する以前の1990年代後半の宇都宮線では、国鉄時代に登場した115系が運行されており、登場から30年以上が経過した車両がいるなどして、車両の老朽化や車内サービスの向上が求められていました。そこで、1990年代前半に登場した209系通勤型の次なる車両として登場したE231系通勤型の近郊型として登場したのが、E231系1000番代でした。
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2000年 E231系1000番代デビュー

宇都宮駅で顔を合わせるE231系と115系(2002年頃)
先に製造投入されていたE231系通勤型の近郊型としてE231系1000番代が設計され、2002年から2003年にかけて10両編成が41編成、5両編成が28編成製造投入され、115系を順次置き換えていきました。

■ 10両編成
U501 ~ U541 2000年~2003年に製造されたグループ(既存車)

■ 5両編成
U2 ~ U69 2000年~2003年に製造されたグループ(既存車)
車体製造メーカー:東急車輛製造(現東急車輛製造)、川崎重工業

E231系通勤型とE231系1000番代の違いとは?

E231系1000番代に設けられたボックス席
既に登場していたE231系通勤型は全車ロングシートの車両でしたが、E231系1000番代は、都心から近郊区間を運行し、旅行者などの利用についても考慮し、ボックス席のある車両が設けられました。
1号車のトイレ
運行区間が長いことを考慮し、10両編成では1号車にバリアフリートイレ、6号車に和式トイレ、5両編成では11号車にバリアフリートイレが設けられました。
E231系1000番代の運転台
E231系1000番代は駅間の長い近郊区間を高速運転し、運転台からの見通しを良くする為に、運転台の高さを高くする高運転台となりました。デビュー当時、115系の運転台狭さと見通し具合と比べると驚いた社員も多かったそうです。
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デビューから2年。2004年 グリーン車の連結を開始

グリーン車が連結されていないE231系1000番台(2004年春頃)
2004年のグリーン車営業運転開始時に、駅等で配布されたグリーン車ご案内ポケットティッシュ
2004年秋のダイヤ改正から、湘南新宿ライン、宇都宮線、高崎線の普通列車にグリーン車を連結した列車の運行を開始することに伴い、小山車両センター所属のE231系1000番代の4・5号車に新たに製造されたグリーン車を連結することとなりました。
ダイヤ改正前日まではグリーン車を普通車としてグリーン券なしで利用できるオトクな期間がありました。
E231系1000番代グリーン車の外観

もともとの4・5号車の普通車はどこへ?まさかの地へ転属

国府津車両センター所属E231系1000番代の6号車。小山車両センター所属のE231系1000番代の6号車にはあるトイレが設置されていない。
小山車両センター所属のE231系1000番代にグリーン車を連結し、もともと連結されていた普通車はどうなったのでしょうか。
実は、同時期に東海道線の113系置き換えを目的に国府津車両センターにもE231系1000番代が投入されていました。国府津車両センター所属のE231系1000番代の6・7号車に余剰となっていた普通車を連結させて、有効活用していたのです。
この為、国府津車両センター所属のE231系1000番台の6号車にはトイレが設置されていません。
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宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインで大活躍のE231系1000番代

宇都宮線で活躍するE231系1000番代。日中時間帯を走る上野駅始発列車番号が懐かしい。(2015年2月頃)
4・5号車へのグリーン車連結が完了したのち、2006年には更に増備車となる10両編成を8編成、5両編成を6編成投入され、115系の最後の編成Y427編成が廃車となりました。

■ 10両編成
U584 ~ U591 2006年に製造されたグループ(増備車)
車体製造メーカー:東急車輛製造(現東急車輛製造)

■ 5両編成
U105 ~ U118 2006年に製造されたグループ(増備車)
車体製造メーカー:東急車輛製造(現東急車輛製造)

その後、小山車両センターのE231系1000番代は宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインで活躍し、首都圏の縦貫輸送、と上野口の輸送で大活躍しました。

大きな転機が訪れる 2015年春上野東京ライン開業

上野東京ライン区間を走るE231系1000番代(2015年3月頃)
2015年春。東京駅と上野駅を結ぶ「上野東京ライン」が開業し、宇都宮線・高崎線と東海道線の直通運転が開始され、小山車両センター所属のE231系1000番代の運用範囲が東海道線の沼津駅、伊東線の伊東駅まで広がりました。
これと同時に、高崎車両センター所属のE233系3000番代が小山車両センターに転属し、異車種ではありながら、E231系とE233系の併結運転による15両編成での運行も開始されました。

鉄道ファンに大人気!? あの音もついに絶滅危惧種に?

大船駅付近をゆく上野東京ラインE231系1000番代(2015年5月頃)
2015年頃より、鉄道ファンに人気であったE231系1000番代の独特なVVVFインバーターの音が、車両の機器更新に伴い装置が更新され、独特な音を奏でるVVVFインバーターが絶滅危惧種となってしまっている。あの音が懐かしい鉄道ファンも多いのではないでしょうか。

2022年春 宇都宮駅以北の定期普通列車での運行が終了

朝の蒲須坂駅を走るE231系1000番代(2022年1月頃)
2022年3月に宇都宮線宇都宮駅以北、日光線にE131系600番代がデビュー・輸送体系の見直しに伴い、2022年3月のダイヤ改正をもってE231系100番代の宇都宮駅以北での定期普通列車での運行が終了となりました。宇都宮駅以北での普通列車グリーン車の営業を見納めに。
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今後のE231系1000番代の活躍は?

小山車両センターで並ぶE231系1000番代
2002年のデビューから20年以上が経過し、グリーン車の連結や湘南新宿ライン・上野東京ラインの開業、車両の機器更新などをいくつもの転機を経験してきた E231系1000番代。装いの変化や活躍範囲を広げ、頼もしい車両ではないでしょうか。後継車となる、各路線でE233系やE235系が登場していますが、今後も元気に活躍する姿を見続けたいですね。
E231系1000番代の鉄道模型はこちら

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